ワイヤレスイヤホンのブランドは数多く、なかでもEarFun(イヤーファン)は価格帯を抑えながらノイズキャンセリング機能を搭載したモデルを展開しているブランドのひとつです。この記事では、EarFunの代表的なノイズキャンセリングモデル「Air Pro」シリーズについて、価格.comのユーザーレビューや複数のレビューブログで示されている評価の傾向を、公開情報に基づいて整理します。実際に購入する前に、どんな評価が多く、どんな点が気になるとされているのかを把握しておくための参考にしてください。筆者はこの製品を購入・使用しておらず、音質や装着感の記述は筆者の体験ではなく、公開されている評価の傾向です。なお、この記事は公開されているレビュー・評価情報を要約したものであり、個々の投稿者名や長文の引用は含みません。
EarFunというブランドについて
EarFunは2018年に設立されたオーディオブランドで、香港法人(Earfun Technology (HK) Limited)を置きつつ、研究開発と製造の拠点を広東省深圳に集約しています。ブランド名は「Enjoy Your Fun with EarFun(耳から楽しさを)」に由来するとされています。日本国内では複数の家電販売代理店が取扱ブランドとして紹介しており、製品サポートや問い合わせ窓口も用意されています。低価格帯から中価格帯を中心に、ノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホンを継続的に展開している点が特徴です。製品ラインナップはカナル型のノイズキャンセリングモデル(Air Proシリーズ)を中心に、より軽価格帯のモデルや、Bluetoothスピーカーなど周辺カテゴリの製品も展開されています。この記事では、レビューの蓄積が多く比較材料が豊富なAir Proシリーズに絞って評判を整理します。
代表モデルの比較
| モデル | 実勢価格の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| Air Pro 3 | 7,000〜9,000円台 | 価格.comで平均評価3.95/5、コストパフォーマンスと携帯性の評価が高いモデル |
| Air Pro 4 | 7,900〜9,900円台 | ハイブリッドANC(最大50dB低減)を搭載、価格.comで平均評価4.50/5(16件) |
| Air Pro 4+ | 10,000〜14,000円台 | ハイブリッド・デュアルドライバー(1BA+1DD)搭載の上位モデル。VGP 2026金賞・コスパ大賞の受賞が紹介されている(公式製品ページでは未確認) |
実勢価格は時期やセールによって変動するため、購入時は各販売サイトで最新の価格を確認してください。上位モデルほどドライバー構成やコーデック対応(aptX Lossless、LDAC等)が充実する傾向があります。
公式仕様表で比べるAir Pro 4とAir Pro 4+
EarFunの国内代理店であるナイコム株式会社の製品ページの仕様表(2026年9月28日確認)を出発点に、EarFun公式サイト日本語版(myearfun.com/jp)の仕様表と照らし合わせて、2モデルの違いを拾いました。代理店ページは再確認できなかったため、下の数値は公式日本語ページで確かめられたものに合わせています。数値はすべてメーカー公表のカタログ値で、当サイトで測ったものではありません。
ドライバーは、Air Pro 4が10mm径のダイナミック型1基です。Air Pro 4+はバランスド・アーマチュア(BA)1基と10mmダイナミック1基を組み合わせた「1BA+1DD」構成です。Bluetoothのバージョンは4がV5.4、4+がV6.0、防水規格は4がIPX5、4+がIP55です。連続再生時間は、ノイズキャンセリング(ANC)オフのとき4がイヤホン単体11時間・ケース込み52時間、4+が12時間・54時間です。ANCオンでは4が7.5時間・35時間、4+が8時間・36時間になります。バッテリー容量はどちらもイヤホン54mAh×2、ケース600mAhと同じ表記です。充電時間も共通で、イヤホン単体1時間、ケースはUSB-Cで2時間、ワイヤレス充電で3.5時間とされています。保証は、公式ストアの製品ページに「18ヶ月保証」と表示される一方、同じページに「保証期間延長特典!計24ヶ月保証期間」という案内も出ています。延長の条件は購入先によって変わる可能性があるため、買う前に確かめてください。希望小売価格(税込)は4が9,990円、4+が13,990円です。
Air Pro 4の日本語ページには、ANCとLDACのオン・オフを組み合わせた再生時間も載っています。LDACを使うと再生時間が短くなる点は、口コミで挙がるバッテリーへの不満を読むときの参考になります。
| Air Pro 4の設定 | イヤホン単体 | ケース込み |
|---|---|---|
| ANCオフ・LDACオフ | 最大11時間 | 52時間 |
| ANCオン・LDACオフ | 最大7.5時間 | 35時間 |
| ANCオフ・LDACオン | 最大8.5時間 | 40時間 |
| ANCオン・LDACオン | 最大6時間 | 28時間 |
いずれもメーカー公表値で、音量や再生する音源によって変わります。
公式ページどうしで表記が食い違う項目
メーカー公式サイト(myearfun.com)の日本語版・グローバル版と、当初参照した代理店ページを見比べると、数字がそろっていない項目があります。Air Pro 4のドライバー径は、公式の日本語版・グローバル版とも「10mm」です。代理店ページで見た「Φ11mm」は今回確認できず、11mm径は公式の比較表に並ぶ別モデルAir Pro 4iの表記です。総重量も公式は両版とも56g(充電ケース込み)で、代理店ページの52gという数字は確認できませんでした。Air Pro 4+の急速充電は、公式日本語ページの説明文が「10分の充電で約3時間再生」なのに対し、同じページの製品比較表は「10min = 2h」です。グローバル版も同じように混在しています。さらに製品比較表ではAir Pro 4をIP55としていますが、Air Pro 4の仕様欄ではIPX5です。どちらが正しいかは公開情報では確認できなかったため、購入時は販売ページと同梱の取扱説明書で確かめてください。LE AudioとAuracastについては、グローバル版のAir Pro 4ページに「ファームウェア更新でのみ利用可能」という趣旨の英語の注記があり、日本語ページには「IOSはLE Audioをサポートしておりません」と書かれています。
評判・口コミの傾向
Air Pro 3の評価
価格.comのユーザーレビューでは、平均評価3.95/5(星5が32%・星4が46%・星3が10%・星2が5%・星1が7%)となっています。項目別の満足度スコアは、携帯性4.50・音漏れ防止4.15・ノイズキャンセリング4.09・フィット感4.01・デザイン4.00・音質3.71・低音の質3.69という結果でした。
良い点として挙げられている内容
価格に対するコストパフォーマンスの良さ、上質に感じられるデザイン、有効なノイズキャンセリング機能、良好なフィット感、コンパクトな携帯性、価格帯を踏まえた音質の評価。
気になる点として挙げられている内容
宣伝されている機能仕様(LE Audio対応)に対して実装が不十分との指摘、低音表現への物足りなさ、バッテリー持続時間が期待値に届かないという声、操作系の不安定さの報告、音声アシスタント連携の問題。
Air Pro 4の評価
価格.comのユーザーレビューでは、平均評価4.50/5(16件)、星5が56%・星4が38%・星3が6%となっています。項目別の満足度スコアは、ノイズキャンセリング4.52・音声通話品質4.47・携帯性4.47・高音質4.34・低音質4.29・フィット感4.12・デザイン4.08という結果でした。レビューの中には、同価格帯の競合ブランド(Anker Liberty 5等)と比較したうえで、低音と高音のバランスが取れている、スティック形状のため脱落しにくいといった具体的な比較コメントも見られます。
良い点として挙げられている内容
最大50dB低減とされるノイズキャンセリング性能、1万円以下という価格帯での機能の充実度、ハイレゾ対応やaptX Adaptiveによる音質、通話時のマイク性能、スティック形状による装着の安定性、価格帯を上回るとされるデザインの質感。
気になる点として挙げられている内容
長期使用(約2年)でのバッテリー劣化を報告する声、フィットする耳の形に個人差があり複数サイズのイヤーピースの試し履きが必要な場合があること、付属アプリのカスタマイズ機能に物足りなさを感じるという声、高音域がやや刺激的に感じられるという意見。
Air Pro 4+の評価
最新の上位モデルであるAir Pro 4+は、VGP 2026金賞・コスパ大賞を受賞したと紹介されています。ただしEarFun公式の製品ページで確認できた受賞表記は、Air Pro 4のVGP 2025金賞・コスパ大賞と、Air Pro 4+英語版ページの「VGP 2025」でした。複数のレビューブログでは、ハイブリッド・デュアルドライバー構成による音質の評価、強力なノイズキャンセリングによる通勤・通学時の快適さ、バッテリー持ちの良さ、iPhoneとMacなど複数端末を切り替えられるマルチポイント接続の使い勝手、ワイヤレス充電対応といった細部への配慮が、共通して高く評価されています。前モデルのAir Pro 4からの主な進化点はドライバー構成の刷新とされており、価格帯もそれに応じて上位に位置づけられています。
IPX5とIP55、Bluetooth 5.4と6.0の違いを規格から読む
IPコードはIEC 60529と、それに対応するJIS C 0920で定められた保護等級です。日本品質保証機構(JQA)のIP試験案内(2023年12月版)によると、IPに続く1桁目は固形物(粉じん)、2桁目は水に対する保護の程度を表します。2桁目の「5」は、あらゆる方向からの噴流水(毎分12.5L)に対して保護されている状態です。1段下の「4」は水の飛まつに対する保護で、水に沈める試験は「7」以上の等級になります。1桁目の「5」は、試験用の粉じん(直径75μm)が入っても所定の動作や安全性を損なわない状態を指します。つまり水への強さは両モデルとも同じ「5」で、Air Pro 4+は防塵の等級も示している点が違います。Air Pro 4のIPX5は1桁目が「X」なので、防塵の等級は表示されていません。なお公式日本語ページの仕様欄では、どちらのモデルも防水規格に「イヤホンのみ」と添えられており、充電ケースは対象外です。
Bluetoothのバージョンについては、規格団体Bluetooth SIGの文書「Bluetooth Core 6.0 Feature Overview」(2025年1月15日、v1.1)が6.0の主な追加点を挙げています。2台の機器間の距離を測るChannel Sounding、スキャン効率の改善、アイソクロナス通信の低遅延化などで、音質の向上を直接うたう項目はありません。そのため、5.4か6.0かという数字の差がそのまま音の差になるとは言えません。音に関わるのは対応コーデックのほうです。Bluetooth SIGはLE Audioを、新しいコーデックLC3と、1台の送信機から複数の受信機へ音声を送るAuracastを含む規格として説明しています。LE Audioを使うには、送信側のスマホなども対応している必要があります。
選び方・選定基準
- 価格を抑えつつノイズキャンセリングの基本性能を求めるなら、レビュー件数と評価が蓄積されているAir Pro 4を候補にする。
- 音質面でより高い満足度を求めるなら、ハイブリッド・デュアルドライバー搭載のAir Pro 4+を検討する。
- 装着感には個人差が大きく出るため、付属のイヤーピースのサイズ展開を確認する。
- 長期使用時のバッテリー劣化に関する口コミがあることを踏まえ、保証・サポート窓口の対応範囲を事前に確認する。
- 付属アプリの機能をどこまで使うか(イコライザー調整の有無など)も、モデル選定の判断材料にする。
用途別に見ると、通勤・通学での利用が中心ならノイズキャンセリング性能への評価が高いAir Pro 4、在宅ワークで複数端末を切り替えるならマルチポイント接続とワイヤレス充電に対応したAir Pro 4+、まず価格を抑えて試したいならAir Pro 3が候補になります。いずれのモデルも、実際の装着感は耳の形によって差が出るため、可能であれば店頭での試着やイヤーピースのサイズ交換を前提に検討してください。
よくある失敗・注意点
装着感を確認せずに購入してフィットしない
長期使用でのバッテリー劣化を想定していない
実勢価格の変動を確認せずに購入する
レビュー件数の少なさを平均評価だけで判断する
よくある質問
EarFunはどこの国のブランドですか。
香港法人を置きつつ、研究開発と製造の拠点を広東省深圳に集約しているオーディオブランドです。2018年に設立されました。
Air Pro 3とAir Pro 4、どちらを選べばよいですか。
価格.comのレビューでは、Air Pro 4のほうが平均評価・各項目のスコアともに高い傾向にあります。予算に余裕があり、より新しいモデルを求めるならAir Pro 4が候補になります。
ノイズキャンセリング性能はどの程度期待できますか。
Air Pro 4は最大50dB低減をうたうハイブリッドANCを搭載しており、価格.comの項目別スコアでもノイズキャンセリングの満足度が高く出ています。ただし体感には個人差があり、装着状態によっても効果が変わります。
バッテリーの持ちはどれくらいですか。
製品ページの表記では、Air Pro 4+はケース込みで最大54時間程度の再生に対応するとされています。ただし長期間使用すると内蔵バッテリーが劣化し、再生時間が短くなっていく点は他のワイヤレスイヤホン同様に踏まえておく必要があります。
日本国内での保証やサポートはありますか。
日本国内の家電販売代理店が取扱ブランドとして紹介しており、製品サポートや問い合わせ窓口が用意されています。保証期間の詳細は購入するサイトや代理店の案内で事前に確認してください。
音質にこだわりたい場合、どのモデルが向いていますか。
ハイブリッド・デュアルドライバーを搭載し、aptX LosslessやLDACに対応するAir Pro 4+が、シリーズの中では音質面で上位に位置づけられています。
PSE認証は取得されていますか。
Air Pro 4+については、販売ページなどでPSE認証済みと記載されている例があります。ただしEarFun公式サイトの製品ページ(日本語版・英語版)では、PSEの表記を確認できませんでした。購入前に、実際に購入する商品ページの表記を確認してください。
初期不良や不具合があった場合、返品・交換はできますか。
返品・交換の条件は購入する販売サイトの規約によって異なります。Amazon等の大手ECサイトで購入する場合は、そのサイトの返品ポリシーの対象期間・条件を事前に確認しておくと、初期不良時の対応がスムーズになります。
他の低価格帯ブランドと比べて選ぶ理由はありますか。
レビューでは、同価格帯の競合ブランドと比較したうえで、音のバランスや装着の安定性が評価されているコメントが見られます。ただし体感には個人差があるため、最終的には自分の耳の形や用途に合うかどうかで判断することをおすすめします。
まとめ
EarFunのAir Proシリーズは、価格.comのユーザーレビューやレビューブログの評価を見る限り、価格帯を踏まえたコストパフォーマンスとノイズキャンセリング性能への評価が高い一方、装着感の個人差やバッテリーの長期劣化については留意しておく点として挙げられています。予算と求める性能(ANCの強さ・音質・接続機能)を先に整理したうえで、モデルごとのレビュー傾向を参考に検討してください。
現行ラインナップや最新の実勢価格は、【EarFun】
の製品ラインナップページで確認できます。
※本項には広告リンクを含みます
出典・参考情報
Air Pro 3・Air Pro 4の平均評価・項目別満足度スコア・良い点/気になる点は、価格.comのユーザーレビューページ(2026年9月時点)の集計・記載内容に基づいています。Air Pro 4+のVGP 2026金賞・コスパ大賞受賞とPSE認証の表記は、販売ページや複数のレビューブログの記事に基づくもので、EarFun公式の製品ページでは確認できていません。Air Pro 4とAir Pro 4+のドライバー構成、対応コーデック、再生時間、充電時間、重量、保証の表示は、EarFun公式サイト日本語版(myearfun.com/jp)の製品ページと、グローバル版(myearfun.com)の仕様表に基づいています。EarFunのブランド設立年・拠点情報は、ブランド紹介記事および日本国内代理店の紹介ページに基づいています。実勢価格は時期やセールによって変動するため、最新の価格は各販売サイトで確認してください。この記事はレビューの傾向を要約したものであり、個々の投稿者の意見をそのまま保証するものではありません。
